アルネ・ヤコブセン オックスフォードチェア 1

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アルネ・ヤコブセンがデザインしたオックスフォードチェアです。
1960年から1964年の間に建造されたイギリスのオックスフォード大学セント・キャサリンズ・カレッジのために1962年にデザインされ、その3年後の1965年に製品化されたアルネ・ヤコブセンの名作です。もともとは教授用の権威を象徴するようなハイバックタイプと、学生用のローバックタイプがデザインされ、その後オックスフォードシリーズへと発展してゆきました。このシリーズには、ローバック・キャスターベース、ベースが固定されたバリエーションも存在します。

またヤコブセンは同校の拡張工事に際して家具だけでなく、造園のデザインプロジェクトも委任されました。建築家としての側面をもっていたヤコブセンの才能がここでも発揮され、海外では現代主義が強まっていた当時の時勢にも関わらずこのプロジェクトを完成に漕ぎ付け、オックスフォード大学から名誉博士号を授与されました。ヤコブセンの携わった数々の仕事の中でも、現代で言うトータルデザインを手掛けた画期的な事例に手掛けたデザインの名作の一つといえます。

人間の背中に沿うように緩やかで有機的なフォルムやシャープでエレガントなデザインは、控えめながら高級感を感じさます。デザインされてから40年以上経った現在でもモダンな印象で古臭さは一切感じられない美しいデザインです。座面下のレバーによってシートハイを変えることも可能です。バリエーションも豊富で機能性と実用性を兼ね備えた様々なシーンで活用できる一脚です。